5歳児年中のママさん、パパさん。そろそろラン活(ランドセル活動)を始めていますか?
ランドセルって、色や形で好きなものを選べばいいんじゃないの?
ランドセルは子どもが毎日使うものだから、デザインだけじゃダメだよ
じゃあどんなことに気を付ければいいんだろう?
これまで小学生300人以上のランドセルを見てきた私が解説します
ランドセルを選ぶときに忘れてはいけないこと。それは「ランドセルは、子どもが1人で使う」ということです。
展示会やお店での試着では、大人が背負わせてあげることが多いと思います。でもまず、子どもが1人で背負いやすいかどうかを確認しましょう。
小学生になると、身支度や物の管理はすべて自分でやることが前提になります。背負ったり下ろしたり、物の出し入れも自分でやります。
子どもが1人で、不便なく扱えるランドセルを選ぶことが一番大切です。その上で、どんなことに注意しながらランドセルを選べばよいか、ポイントをランキングでご紹介します!
失敗しないランドセルの選び方 第5位 丈夫さ
高いお金を払って買うランドセル。1年生から6年生まで、しっかり使えるものがいいですよね。
ランドセルは皮や人工皮という丈夫な素材で作られていますが、劣化は避けられません。特にランドセルは子どもの力加減で、毎日使うものなので消耗が早いです。
さらに高学年になってくると、子どもの体格や力の強さは大人と同じくらいになります。
ベルト部分が破れてしまったランドセルを、今までいくつも見ました。(高学年の男子に多いです。)
ランドセルは案外壊れるものなので、丈夫なつくりのもの、さらに6年間の保障がついているものを選ぶようにしましょう。
失敗しないランドセルの選び方 第4位 安全性
小学校の不審者対応訓練では、もし不審者に遭遇した場合には「ランドセルを捨てて逃げましょう」と教えています。
理由は、重いランドセルを背負っているよりも身軽に逃げられるから。さらに、万が一連れ去りにあってしまっても、落ちているランドセルを手がかりに捜査することができるからです。
つまりランドセルの着脱のしやすさがとても大切なのです。
また子どもは登下校時に1人になる可能性が高いので、様々な危険に備えておく必要があります。
最近のランドセルは子どもの安全を守る機能が豊富にあるので、安全性で失敗しないためにメーカーごとの特徴をよく比べてみましょう。
安全機能例
- 720°全方位に反射材がついている(ふわりぃ公式)
- 強い力で引っ張ると外れる、安全ナスカン(フック)がついている(コクヨランドセル公式)
- かぶせ(ふた)のロックが自動で閉まる(ほとんどのメーカーで採用)
失敗しないランドセルの選び方 第3位 フィット感
時々ニュースにもなる子どもの脊椎側弯症。
子どもの体や骨は柔らかいので、フィットしないランドセルを毎日使い続けると、背骨が湾曲してしまうという症状です。
ランドセルのフィット感を上げるために見るべき個所は、背当てと肩ベルト。
- 背当てのクッションは厚みがしっかりしているか。
- 背当ての形は、子どもの背中にフィットするように作られているか。
- 肩ベルトが、子どもの肩周りに沿ってフィットする形になっているか。
- 肩ベルトの幅は十分あるか。
試着してみたときには、その場でジャンプしたり左右に軽くゆすってみたりして、これらのポイントをチェックしましょう。
失敗しないランドセルの選び方 第2位 軽さ
近年の猛暑により、ランドセルの重さが年々問題になってきています。
教科書は昔と比べて、フルカラーになったり、サイズが大きくなったりして、重さがぐんと増しています。
ランドセルメーカーのセイバン(兵庫県)が今年3月、小学生の母子2千組を対象に調べたところ、最も荷物が重い日は平均で約4・7キロあり、ランドセルの重さを含めると約6キロの荷物を背負っていた。また、首などに何らかの痛みを訴える子どもが約3割いたという。
引用:朝日新聞デジタル
文部科学省が置き勉を認める通知を出しましたが、学校によっては教科書を置くためのスペースが確保できない場合もあります。
このニュースのように、毎日6キロもの重さの荷物を持って通学する子どもはかわいそうですよね。
1年生の中には「ランドセルが重たくて、学校に行きたくない」と訴える子どももいました。
ランドセルは、丈夫さを兼ね備えつつ、軽さを重視した方がよいと言えます。
失敗しないランドセルの選び方 第1位 収納力
小学1年生で、最も難しいことは「荷物の管理・整理整頓」です。
- ランドセルの中で物が迷子になる。
- ランドセルに入り切らないから、手提げに分けて持たなければならない。
- ランドセルが出し入れしにくく、時間がかかる。
これらのことは、学校の集団生活において大きなタイムロスやハンディキャップになります。
手先が未発達な1年生でも、物をざっと出し入れできるランドセルが絶対におすすめ。
また内部の収納だけではなく、ランドセル側面のナスカンも収納の1つです。
給食袋などを引っ掛けられるナスカンも、最近のランドセルでは進化しており、つけ外しがしやすいものが出ています。(1年生の担任をしていると「先生、取れないから外して」とお願いされることがよくありました。)
本体、前面ポケット、側面のナスカンなど、収納部分に関しては使いやすさにとことんこだわった方がよいでしょう。
失敗しないランドセルの選び方 まとめ
ランドセル1つとっても、考えることがたくさんあります。
ランドセル選びでは、子どもが集団の中で、1人で使うことを十分イメージすることを強くおすすめします。
そうすればいざ使ってみた後に「失敗だったなぁ」と感じることは少なくなるはずです。
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