夏休みの宿題が多くて、子どもだけで終わらせられる気がしない!
夏休みの宿題って多いもんね・・・
でももしかして、なんとなく「宿題やりなさい」って子どもに言ってない?
「宿題やりなさい」のほかに、宿題をやらせる方法があるの?
あるよ!
親が声をかけなくても、子どもが自分から宿題をやるようになる方法を教えるね!
- 夏休みの宿題にやる気が出ない理由
- 子どもが自分から宿題に取り組むコツ
- 予定どおりに宿題を終わらせる方法
小学校と特別支援学校の教員を13年間経験した、めいがお伝えします!
最後まで読んでみてくださいね。
↓ 小学生・幼稚園・保育園ママのご相談受付中です😊
夏休みの宿題が終わっていない小学生はどのくらい?
2021年8月8日、夏休みもそろそろ折り返しのころ。
小学生ママに向けて、アンケートをとりました!
- 口うるさく言わないと、うちの子は全く宿題をやらない!
- 毎日だらだらしていて、宿題が終わらなさそう・・・
- 宿題にまったく手をつけないままここまで来てしまいました
このようなことに悩んでいるママが、全国各地にいます。
どうすれば小学生の子どもがテキパキと自分から宿題をやるようになるのかを、今日は解説していきます!
【結論】スケジュールを立てれば夏休みの宿題は終わる
「スケジュールを立てるなんて、当たり前すぎ!もうやってる!!」と思う方もいたかもしれません。
でもちょっと待ってください。
そのスケジュールは、本当に使えるスケジュールになっていますか?
使えるスケジュールの条件は、以下の表を見てみてください。
- スモールステップで予定が書かれている
- 絶対にやりきれる量だけが書いてある
- 遊びやお楽しみの予定も毎日入っている
- 夏休み中に宿題が終わる予定になっている
- スケジュール調整日が設定されている
- リビングに貼ってある
スケジュールをしっかり活用するために、これらの条件を満たしていきましょう!
この条件が必要な理由を、説明しますね!
小学生が宿題を終わらせられない3つの理由
子どものやる気が出ないときには、3つの理由があります。
- 目標が見えていない
- 目標が高すぎる
- 自己イメージが低い(劣等感が大きい)
これはアドラー心理学の考え方です。
アドラー心理学によると、やる気がでない=勇気をくじかれた状態なのです。
子どもにあてはめた場合、この3つがどういう意味になるのか考えていきましょう。
① 目標が見えていない
ゴール(目標)が見えないため、どこまでどれだけやればいいのかわからないという問題です。
どこへ向かっているのか、いつ終わるのかわからない努力を続けるのは、小学生でなく大人でもつらいですよね。
夏休みの宿題にあてはめると、以下のようになります。
- 宿題がどのくらいあるのかわかっていない
- どんな行動をすれば宿題がやり終わるのか考えていない
- 宿題をするとどんなメリットがあるのか知らない
- そもそも宿題がなんのためにあるのか考えていない
宿題がただの負担になっているだけで、意味を理解していない状態のことですね。
このような状態では、やる気はとてもわいてこないのです。
② 目標が高すぎる
ゴール(目標)は見えているけれど、あまりに遠すぎてゴールまでたどりつける気がしない・・・という問題です。
とくに夏休みの宿題はこのパターンが多いように感じます。
具体的には、こんなイメージです。
- 宿題の量が多すぎる
- 宿題の種類が多すぎる
- 「毎日続けなければいけない」という制約のある宿題がある(1行日記など)
このように宿題の量や種類が多すぎるために、自分の手には負えないという感覚に陥ってしまいます。
③ 自己イメージが低い(劣等感が大きい)
自己イメージとは「自分ならこの課題をやり切れる」という自信です。
自己イメージが低いと「どうせ自分がやってもできない」と自分を否定して、やる気を損なってしまうのです。
夏休みの宿題の場合、以下のようになります。
- 今まで新学期にちゃんと宿題を提出した経験がない
- 学校でも家でも怒られるばかりで自分に自信がない
- 自分のよさがわからないから、どんな宿題も満足にやれる気がしない
人と比較して自分に劣等感を抱いている子どもは、やり切る勇気がもてずに宿題を後回しにしてしまいます。
では反対に考えると、子どもがやる気を出すにはこれら3つの原因を取り除いていけばいいということですね✨
宿題を終わらせられるスケジュールの作り方
では実際に、宿題を終わらせられるスケジュールを作っていきましょう!
もう一度、使えるスケジュールの条件を確認します。
- スモールステップで予定が書かれている
- 絶対にやりきれる量だけが書いてある
- 遊びやお楽しみの予定も毎日入っている
- 夏休み中に宿題が終わる予定になっている
- スケジュール調整日が設定されている
- リビングに貼ってある
この条件がクリアできていれば、新学期が始まる前に必ず宿題が終わりますよ。
具体的に説明していきますね!
① スモールステップで予定が書かれている
スモールステップとは、やるべきことを細かく区切って、ステップを小さくすることです。
つまり、夏休みの宿題をできるだけ小さく分割して1日の予定を立てるのです。
これができると「目標が高すぎる」という問題を解決できるからです。
スモールステップを、実際にカレンダーに書いてやってみました。
このように日々の目標を小さくして、子どもの手の届くところまで簡単にする作業が必要です。
たとえば写真の「絵」の宿題なら8月4日~8月6日まで、下書きに3日かけています。
苦手な課題は、とにかく1回の作業量を減らすことが大切なのです。
目標や分量が小さければ小さいほど、重い腰が上がりやすくなります。
やる気が出ないときは「1分でいいからやり始める」と、続けられることが多くなります。
② 絶対にやりきれる量だけが書いてある
カレンダーに目標を書くときにはよくばらないようにします。
かならずその日のうちにやり切れる量の課題を書くことが大事です。
理由は毎日の課題を「やりきった」「自分にもできる!」と感じて、日々自信をつけることが目的だからです。
以下のポイントに気をつけてカレンダーに書き込むといいですよ!
- 目安は、午前中でやり終わる量
- 「1種類ずつやりきる」か「複数の宿題を同時進行する」かは、好みで決める
- キリのよさを求めず、中途半端なところで区切ってもOK
「これ少なすぎない!?」と感じるくらいで大丈夫です!
夏休みの残り日数と見比べながら、日々コツコツと進めていきましょう。
③ 遊びやお楽しみの予定も毎日入っている
カレンダーの中には、楽しい予定も毎日入れましょう。
理由は毎日楽しい予定を励みにして、課題に取り組めるからです。
たとえばファミリーカレンダーの最後の欄に、その日の遊びの予定を書きます。
- 遊びの予定は先取りで書かなくてよい
- その日に書いてもいいし、3日間くらいまとめて書いてもOK
- 遊びたい内容が変わったら、いつでも変えてよし
- 子どもが励みにして、学習が進められる遊びを選びます
大きなお楽しみ(家族でお出かけなど)は、月間スケジュールに書き込んでおきましょう!
そうすると「20日の家族のお出かけまでには、計算ドリルを終わらせよう!」と自分で締め切りを作れます。
締め切りがあると人間の心理的に、行動がしやすくなりますよ。(締め切り効果)
④ 夏休み中に宿題が終わる予定になっている
「この予定どおりに進めれば、笑顔で新学期を迎えられる!」と、子どもと最初に確認しておくといいですよ。
夏休み中にダラダラしていても、子どもは心のどこかで宿題のことがひっかかっているものです。
予定どおりに進めている達成感を味わいつつ、自分をほめる習慣をつけてみると次の日へモチベーションがつながっていきます。
たとえば以下のようにやってみてください😊
- 毎日終わった課題にマーカーなどで印をつける
- 印をつけるときに「えらい!」「すごい!」など、くりかえし声をかける
- ほめる声掛けは、子どもが自分自身にも言うようにする
印はマーカーだけでなく、太い黒ペンで見え消しにしたり、上からシールを貼ったりする方法でもいいです。
その子が「終わった!やった!」という達成感を感じられるような、終わり方が大切です。
⑤ スケジュール調整日が設定されている
スケジュールには「調整日」を必ず設定しましょう。
人間ですから、どうしても予定どおりに進まないことはあります!
具合が悪くなったり、急な用事が入ったり、予定通りに宿題が進まなかったり、そんな日もありますよね。
調整日の具体的な決め方は、下を見てみてください。
- 1週間に1日ほど、調整日を設定する
- その日には遊びの予定しか入れない
- 調整日までに消化しきれていない予定があれば、その日にやる
- 調整する必要がなければ、その日はお休み
できれば調整日とは別に、完全お休み日は作っておきたいところです。
ただスモールステップにすればするほど宿題をやり終えるまでに必要な日数は増えますから、そこは子どもと要相談ですね。
万が一のときのために事前に予定をあけておけば、あとで焦ることがなくなります。
予定をしっかり進めるためには、心のゆとりが大切です!
⑥ リビングに貼ってある
作ったスケジュールは、家の中で一番人が通るの壁に貼りましょう!
これは宣言効果というものが期待できるからです。
子ども本人だけがそのスケジュールを見るのではなく、家族みんなの目に触れるようにします。
そうすると、常に自分の目標とその成果を家族に見られていることになりますので、宣言効果が出てくるのです。
とはいえ子どもの性格によっては、家族からの励ましや声掛けが逆効果になることもあります。
その子のタイプによって、対応を使い分けた方がいいですよ。
夏休みの宿題が終わらない問題を根本から解決する方法まとめ
夏休みの宿題を、効率よく確実に終わらせるためには2つのことが大切です。
1つめが、家の中の環境設定(スケジュール)です。
そして2つめが、「自分はできる」という自信です。
この2つをそろえるために、この記事では下のことをお伝えしました。
- スモールステップにすれば、やる気が続く
- 遊びの予定を含めてスケジュールカレンダーに書き込む
- 自己肯定感を高めながら、自信をもって宿題に取り組めるようにしよう
子どもがひとりで宿題を進められるよう、ぜひ環境と子どもの心を見直してみてくださいね!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
おまけ(夏休みの宿題、昔と比べて増えたよね?という話)
余談ですが、「自分の子どものころと比べて、宿題が増えたと思う」というメールをよくいただきます。
たしかにドリルやプリント、絵の課題に自由研究、読書感想文などなど、種類も量も増えたように感じます。
それでも毎年、夏休み明けには宿題をきっちりと出す子が多く、すごいなぁと感じていました。
(私自身は8月31日の夜中まで終わっていない自由研究をやっているタイプです・・・)
きっとお家の方が、しっかり取り組んでくださっているんですよね。
お家の方が楽をするためにも、子どものスケジュール管理能力や自分で宿題をやる力をつけられるといいなと思います。
ゆとりをもって、夏休みの学習を進めていけるといいですね!
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