最近RISU算数が気になってるんだけど、【無学年制】って何のこと?
あんまり聞きなれない言葉だよね。
中学受験を考えると先取り学習をさせたいんだけど、無学年制でも先取りってできるのかな?
RISUの無学年制は先取り学習をしやすくするための仕組みで、復習にも効果的なんだよ
- 「無学年制」のしくみと学校(学年制)との違い
- RISU算数の無学年制で先取り学習をするメリット
- RISU算数のおかげで上の学年の算数検定に合格した子どもたち
小学校と特別支援学校の教員を13年間経験した、めいがお伝えします!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
算数学習の学年制と無学年制の違い
RISU算数は、算数に特化したタブレット教材です。
子どもの勉強を助ける習い事というと、学校の勉強を基準に予習か復習かでイメージすることが多いと思います。
RISUはそもそも、学校の勉強を進め方の基準にしていないんです。
- 学年(年齢)に応じて、学習を進めていく(学年制)
- 理解度に応じて、学習を進めていく(無学年制)
二つを比べてみると、基準がまったく違うことが分かります。
どう違ってくるのか、これから紹介していきますね。
小学校の算数学習の進み方
小学校で習う内容は、文部科学省の学習指導要領にまとめられています。
細かい順番は使う教科書や先生の判断で前後することもありますが、学年単位ではあらかじめ決められているんです。
中学校や高校に進んだ時に、違う小学校の友達と話していても「九九は2年生のときだった」みたいな話が共通なのはこれが理由です。
ざっくりとですが、3・4年生の算数の内容をご紹介しますね。
3年生の学習内容(一部)
- 数と計算-万の単位、3ケタ・4ケタの足し算引き算、2ケタ・3ケタの掛け算、割り算、少数・分数
- 図形-二等辺三角形と正三角形
- 測定-長さと重さの測定(キロ単位以上)、時刻と時間(秒単位、経過時間の計算)
- データの活用-棒グラフ(表を元にしたグラフの作成)
4年生の学習内容(一部)
- 数と計算-億・兆の単位、切り捨て・切り上げ・四捨五入、2ケタ以上の割り算、少数・分数の計算
- 図形-平行と垂直、平行四辺形・ひし型・台形、立方体・直方体
- 変化と関係-変化(経過)を表す表・式、折れ線グラフ、割合(2割引きの「割り」)
- データの活用-折れ線グラフ、データを集め、整理整頓すること
この内容は数年ごとに調整されて変わり続けているので、「自分の時と違うな」と思う方もいるでしょう。
計算があって、図形があって、グラフなどがあって――1年間で様々なことを習いますよね。
年齢ごとの「できること」に合わせたり前後の学年で習う内容などと調整しながら順番や内容が決められています。
みんなで一緒に習うから、大体の年齢が基準になってるんだね
無学年制(RISU)の算数学習の進み方
RISUでの算数学習は、まず1~3年生と4~6年生の範囲で別れています。
画像の四角いマスの1つ1つが教科書の単元にあたり、矢印で関連する次の内容がわかるようになっています。
各内容の関連性を重視していて、関連する内容を順に学習できるようになっているんです。
例えば簡単な割り算(28÷4など)は3年生で習いますが、もう少しケタが大きい割り算(128÷16など)は4年生の内容です。
実際に割り算のやり方を忘れてしまう子もあり、4年生の授業では3年生の確認からスタートします。
ですが、RISUの場合は3年生の問題がちゃんと解けていれば、すぐに4年生の問題へ進むことができます。
その画面には、学年の表示も境界線もありません。
なので「無学年制」と呼ばれています。
知りたい気持ちがあれば、どんどん先へ進めるね
無学年制で先取り学習をするメリット
私立中学校の受験に向けて、先取り学習を行っている・考えているご家庭は多いでしょう。
具体的に先取り学習に取り組むには、どんな方法があるでしょうか。
- 先取り学習に特化した塾へ通う
- 受験対策の塾で学習する
- 通信教材の予習教材を活用する
- 市販のドリルやワークを使う
塾もワークもドリルも、多くは『教科書準拠』をアピールしています。
無学年制での先取り学習は教科書から離れた自由な流れで進められるので、学校や塾よりも自分のペースで進められるなどメリットも色々あります。
特に学校のやり方・塾のやり方とは違うところで頑張りたいお子さまにはRISU算数の無学年制がおすすめです。
無学年制ならではのメリット
教科書に沿った、学年制の先取り学習にももちろんメリットがあります。
学習する順番が同じなため、一度習ったことを順に復習するようなかたちになります。
無学年制はそういった流れとは違いますが、もちろん無学年制ならではのメリットがあります。
- 同じ系統の内容を続けて勉強するので、知識をまとめて身につけられる
- 学習する教材を自分で選べるため、本人の積極性や意欲を大事にできる
- 画面を見ながら【次へ進む】だけなので、学年のハードルを意識せずに学習できる
本人のやる気やペースに合わせて進められる無学年制の学習では、やはり習得までの効率が全く違います。
RISU算数では次のステップに進むには前のステージ(マス)をクリアーする必要があるので、「理解していない」「なんとなく」で先に進んでしまうこともありません。
無学年制のメリットを確実に生かして、学習することができます。
本人の気持ちを大事にして進められるのは、親として安心できるなぁ
先取り学習に必要な復習にも【無学年制】は効果アリ
スムーズな先取り学習として、無学年制での学習は非常に有効です。
しかし、『先取り学習を行う』ことだけを意識していると、思わぬ落とし穴にハマることがあります。
- 先へ進むことを意識しすぎて、内容が定着する(完全に理解する)前に進んでしまう
- 過剰に先へ進みすぎた結果、必要な理解力がととのう前に難しい問題に出くわしてしまって自信を失う
無学年制で進んでいれば、学習内容は連続して&繋がっているのでひとつ前の段階を復習することもカンタンです。
RISU算数であれば過去に学習した内容が復習問題として出題されるので、忘れにくいよう工夫もされているんです。
それでもつまづいてしまう難しい問題や理解ができてないと判断される問題は、丁寧な動画解説が届くようになっていますよ。
いつでも戻って復習ができるなら、先に進みすぎる心配も要らないね
無学年制での成果! RISUで算数検定を飛び級合格した子どもたち
突然ですが、「算数検定(実用数学技能検定)」をご存じでしょうか。
算数検定(https://www.su-gaku.net/suken/)の概要
- 交易財団法人が主催する検定で、文部科学省の後援を受けている
- 幼児相当から小学校6年生相当(6級)までが算数検定、以降は数学検定と呼ばれている
- 年齢・職業・学歴関係なく受験可能で、受ける級も自由(下の級の取得は必要ない)
- 一定以上を取得すれば高校・大学入試に有利になったり大学の単位として認められることも
RISU算数で頑張る子どもたちの中には、算数への興味が高まってこういった資格に挑戦する子がたくさんいます。
自分の学年よりも上の学年の内容へ挑戦して、見事合格を勝ち取っているんです。
RISUブログにある合格体験記の中から、一部をご紹介しますね。
小学校3年生で小学校4・5年生のレベルに合格した高田 悠斗さん
悠斗さんは自分の実力の確認として算数検定を受けたそうです。
最初は1学年上、さらに2学年上と続けて2つの級へ合格したそうですよ!
見事、自信とモチベーションのアップに繋がっていますね。
小学校2年生で小学校3年生のレベルに合格した水上 はるかさん
見事、1学年上の級へ合格されたはるかさん。
はるかさんがすごいのは、2年生の8月にRISUを始めてから3カ月後の試験で合格していること。
毎日、問題も動画も飽きずに進めて、準備万端で挑んだそうです。
小学校3年生で小学校6年生のレベルに合格した古川 毅さん
彼は何と、3学年上の級で満点合格を達成しています。
体験記では、以前の級も受験したことや3才からRISUを続けていることに触れられていて、ずっと頑張ってきたことが分かります。
RISUで配信されている小学校の全範囲が既に学習完了しているそうですが、一歩先のアドバンスモードへ向けての意欲も十分です!
まとめ
今回は聞きなれない「無学年制」について、RISU算数のしくみを元にまとめました。
- 学年制(学校)と無学年制(RISU算数)の違い
- 無学年制で先取り学習を行うメリット
- 先取り学習の成果で上の学年の算数検定に合格した子どもたち
余談ですが、学校の活動の中にも一部に無学年制の考えが取り入れられています。
行事や総合の時間などで学年を超えたチーム作りをしたりすることもその一つです。
また、一部の中学校などでは「少人数教育」というかたちで子どもの理解度に合わせた授業を行う動きもあります。
学年制も無学年制もそれぞれに良いところがあるので、子どもの得意不得意に合わせて環境を用意できるといいですね。