発達障害の子にオススメの習い事は?
いろんな習い事があるけど、将来役に立つ習い事って何があるんだろう?
そう思うことはありませんか?
発達障害の子どもの得意をのばすために習い事をやってみようと考えても、何がオススメなのかわからないと迷ってしまいますよね。
この記事では
・発達障害の子どもに習い事を検討するとき気をつけること
・発達障害の子どもが習い事をするメリット・デメリット
・元特別支援教員目線で発達障害の子にオススメの習い事具体例
について詳しく解説します。
この記事を読めば、発達障害の子どもにぴったりの習い事が必ず見つかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
発達障害の子の習い事選びで気をつけるべき3つのこと
発達障害とひとくちにいっても、子どもによって特性はさまざまです。
じっと集中するのが得意な子、アクティブに動くのが好きな子、それぞれだよね
発達障害の子どもに習い事を選ぶ場合、オススメの視点は以下のとおりです。
それじゃあ詳しく見てみよう!
1 苦手なことは避ける
発達障害の子どもは、脳のしくみ上一般の人と異なる特性があるため、一般的なルールの中では生きづらさを感じる場合があります。
そのため、特性を理解してのびのび楽しめる習い事を選ぶのが大切です。
子どもが何が苦手か書き出してみよう
・自分のペースをくずせない
・じっとしているのが苦手
・人が多いと集中できない
発達障害の子どもに、習い事で苦手なことを強要するのはオススメできません。
苦手な要素の反対は得意な要素!
苦手を避ければ得意なこともみえてきやすいよ
2 発達障害に理解のある先生を選ぶ
先生との相性は、とっても大切!
発達障害の子どもに習い事を考えたとき、先生に発達障害への理解があるかどうかは必ず確認しましょう。
具体的に、チェックしておくといいポイントは以下のとおりです。
・発達障害の子どもをすでに受け持った経験があるか
・発達障害の特性を理解している、もしくは理解しようという姿勢があるか
・子どもの個性を尊重しているか
先生や指導者が知識として発達障害を理解していることも重要ですが、最も大切なのは子どものことを個人として尊重しているかどうかです。
体験ができる場合は内容だけでなく、先生の様子をしっかりチェックしよう
3 習い事でどうなってほしいか意識する
おうちじゃできない経験を楽しんでほしいな
発達障害の子どもが習い事に通うと、いろいろな経験ができてオススメです。
ただし、習い事の多くはお金がかかるので、目的をもって選ぶとよいでしょう。
・学校の勉強の補助として、学びを深めたい
・今困っていることをカバーしたい
・楽しく経験を積んだり、新しい居場所にしたい
発達障害の子どもが楽しく経験を積み、親としても気持ちよく習い事に送り出せるよう、どうなってほしいのかをはじめる前にしっかりきめておくのがオススメです。
発達障害の子どもが習い事を続けるためにオススメの方法3選
発達障害の子どもが習い事を続けるため、意識するべき内容を紹介します。
選ぶ段階から、子どもとしっかり話し合っておくといいよね
それでは詳しく解説していきます。
1 子どもの興味がある習い事を選ぶ
好きなことなら続きやすい
発達障害の子どもは、特性にマッチした習い事を選べばものすごい結果をだすことがあります。
習い事を通して結果をだせると、ますます習い事を好きになり、自信もつきます。
自信がつけばほかのことにも挑戦していこうという気持ちがでてくるため、心身の成長にもつながるでしょう。
何に興味があって、どんなことが好きかコミュニケーションしよう
2 無料体験に行ってみる
発達障害の子どもが習い事を検討するのであれば、無料体験は必ず利用するのがオススメです。
教室の雰囲気や子どもの反応、先生の考え方もわかるから絶対使おう
多くの習い事では、無料体験で実際の内容を1回分体験できるため、子どもと一緒に体験して様子を見ておきましょう。
3 いつでもやめていいと気楽にかまえる
習い事がプレッシャーにならないようにね
発達障害の子どもが習い事をするとき、気楽にかまえておくのは大切です。
楽しいな、とおもってはじめたものの、
思っていたのと違った…
となってしまうと、なかなか親に言い出せず精神的な負担から体調を崩してしまう子どももいます。
欠席したい、イヤイヤ行っているような雰囲気を子どもが出してきた場合はやめたかったらやめてもいいと伝えてみましょう。
気楽にかまえておくことで、かえってストレスにならず習い事が続きやすいです。
発達障害の子どもが習い事に通う3つのメリット
発達障害の子どもは習い事を通じていろいろな経験をし、心身ともに成長できます。
具体的にどんなメリットがあるのかな?
それじゃあ詳しくみていこう
1 得意を伸ばせる
発達障害の子どもの脳と、一般的な脳ではしくみ上異なっている部分があります。
具体的には神経系の特性になるんだけど、ちょっとややこしくなるからここではその話は置いておくね
得意を伸ばしてくれる習い事にいくということは、特性をコントロールする練習にもなります。
発達障害の子どもが習い事を通じて脳の特性をコントロールできれば日常での困りが減り、生きやすくなるでしょう。
発達障害の子どもが特性をコントロールするには、習い事を得意を伸ばす練習として使うのがオススメなのです。
2 学校や家以外の居場所ができる
これすごくいいことだよね
発達障害の子どもにとって、自分の居場所はひとつでも多い方がよいでしょう。
学校や保育園、幼稚園ではなじめなくても、習い事では友だちができたり自分の力を発揮したりして楽しく過ごせる子は多いです。
家族や学校の先生には話せなくても、習い事の先生や友だちには話せるっていう子もいるよ
発達障害の子どもにとって居場所が増えることは、自分の気持ちを表すチャンスが増えることにつながります。
3 成長を促せる
発達障害の子どもが習い事を通じて少しずつできることが増えると、成功体験につながるのでオススメです。
成功体験を積み重ねると、自信や成長につながるんだよ
習い事は学校や保育園、幼稚園とは違った視点から子どもの姿をみられます。
習い事を通じて、楽しく成長してくれたらうれしいよね
発達障害の子どもが習い事に通うデメリット|なじめないとストレスになる
習い事への対応によってはデメリットもあるよ
特に初めての場所に慣れることに対して時間がかかる発達障害の子どもには、習い事がマイナスに働いてしまう場合があります。
新しいことや習い事の内容になれるまでに労力を使って、いやになってしまう場合があるためです。
習い事にストレスを感じてしまうと、習い事に関連するものすべてが嫌になってしまう恐れがあります。
そうならないために、習い事をはじめたら子どもの様子をしっかりみて無理強いしないようにしようね
発達障害の子どもの習い事|元特別支援教員オススメ5選
それじゃあ発達障害の子どもにはどんな習い事がオススメか具体的に紹介するよ
子どもの特性によって向いているものもかわってくるよ!
下記で詳しくみていくね
1 プログラミング
プログラミングは、2020年から小学校で義務教育化されています。
とはいえ、先生たちもまだまだ試行錯誤な状態…
未就学のうちから、もしくは小学生でもプログラミング学習が本格的になる前から習い事として個別に学べれば、学校でも混乱しなくてすむでしょう。
個別で丁寧に教えてくれるLITALICOワンダーがオススメだよ
プログラミングはじっくり思考することで論理的思考力が育ちます。
論理的思考力が育つと、気持ちのコントロールや行動のコントロールが上手にできるようになります。
がまんすることが苦手だったり、ついつい動いちゃう発達障害の子どもにも、習い事なら個別で教えてくれるからオススメ
発達障害の子どもにオススメなプログラミングスクールについては、こちらの記事で体験した感想とともに紹介しています。
2 通信教育
さまざまな通信教育がありますが、その中には発達障害の子に特化した習い事もあります。
私のオススメはこちら
通信教育は自分のペースでおうちでできるのがいいよね
紙媒体で学習するだけでなく、アニメーションなどを活用して楽しく学べるのもオススメの理由です。
教材によって子どもに合うかどうかも変わってくるよね。
気になる通信教育があったら、資料もらってみてみよう
3 スイミング
スイミングは個人競技なので、発達障害の子どもでもすんなりなじめる習い事としてオススメです。
広いフィールドがあるわけではなく、目の前のコースを泳ぐっていう単純な内容だから集中しやすいよ
発達障害の子どもがスイミングを習い事にするオススメポイントは、以下のとおりです。
・目の前のことに集中しやすい環境
・個人競技でメンバーに気を使わない
・全身の筋肉をつかい、体幹が鍛えられる
特に体幹が弱くて姿勢が保てないADHD特性の子は全身の筋肉が鍛えられることで日常生活にもプラスの効果が期待できるよ
4 ピアノ・リトミック・ダンス
ダンスはじっとしておくのが苦手な子に特にオススメ
ダンスやリトミックのように、音楽に合わせて体を動かす習い事は特にADHD特性のある子どもにフィットしやすいです。
また、知的な発達障害がある子どもでも先生と一緒に楽しみながらできる習い事といえます。
音楽に合わせて動いたり止まったりすると、気持ちや動きのコントロールの上達にもつながるんだ
ピアノに関しても個人レッスンを選択すれば周囲を気にせず集中できます。
ピアノは特性にマッチすれば集中力アップや才能が開花することも
5 絵画教室
発達障害で絵を描くのが得意な子、好きな子には絵画教室の習い事がオススメです。
絵を描くときにはものすごい集中力のある子がいます
発達障害の子どもは、豊かな感性をもっています。
絵の上で感じたことや思いを表現できれば、アイデアの幅も広がるでしょう。
作品ができあがると、自信や成功体験にもつながるよね
まとめ:発達障害の子どもは特性を強みにする習い事がオススメ
発達障害の子どもが検討する習い事について、特別支援学校教員目線からオススメを紹介してきました。
最後にこの記事のまとめをします
・発達障害の子どもは特性を考えて習い事を選ぶのがオススメ
・発達障害の子どもが得意を伸ばして新しい居場所を作れる習い事がオススメ
・特別支援教員目線で、具体的なオススメ習い事を5種類7つ紹介
発達障害の子どもは、特性ゆえに得意なこと、苦手なことの凹凸が大きくなっています。
それは、得意なことを伸ばせば一気にその分野のスペシャリストになれるということでもあります。
自己肯定感や自信につながるよね
特性を強みにかえられる習い事を、子どもと一緒に検討してみましょう。