子どもが「どこがどう分からないか分からない」とか言い出したんだけど、どうしよう!?
前から理系科目が苦手って言ってたよね。家では勉強できてる?
すっかり嫌がってて。将来のためにも頑張ってほしいんだけどな
タブレット教材「RISU算数」の社長さんが書いた本が参考になると思うよ!
- 「なんとなく成績が悪い」ときの立て直し方
- 子どもを勉強嫌いにしないために親ができること
- 効率のいい勉強スタイル
実際のデータが元になっているから分かりやすいし、納得!
今回は「RISU算数」の社長・今木智隆さん著「10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方」からのお話です。
特に「親の立場から子どもを勉強に取り組ませるコツ」がたくさんあったのでご紹介していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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なんとなく成績が悪い場合はどうする?
テストでもあちこちに〇と×が散らばっていて、「分からなくもないが得意でもない」状態の子。
私が教員をしていた時もこんな子がいました。
謎な状態だと思っていたのですが、「理系が得意な子の育て方」に得意不得意があいまいな場合の対応アドバイスが載っていて、とても納得しました。
- まず総合的な実力テストを受けてみる
この「総合的な」という点が重要なんです。
色んな問題を一度に解くことで、子ども自身もどこが苦手なのか自覚できます。
算数は特に、今までの学習の積み重ねが結果に出る教科です。
あちこちを間違えているということは、過去をさかのぼってどこでつまずいているかを確かめる必要があるということなんですね。
そこで、総合的なテストを受けてみて「自分のつまずきを洗い出そう!」という内容が「理系が得意な子の育て方」には載っていました。
「テストを受けさせてみたい」という人には『算数検定』も紹介されていたので、チェックしてみてくださいね。
「なんとなく苦手」を「ここが苦手」ってはっきりさせることが大事なんだね
宿題をやらせると、子どもの学力は下がる!?
海外の研究で「宿題の量と子どもの学力には関係がない」「むしろ小学生以下では悪影響」という結果が出たそうです。
「宿題が嫌になると勉強も嫌になり、やる気と一緒に学力も下がるのでは」とありました。
でも、やらないと成績に影響するのが宿題の難しいところ。
- 宿題は一人でやらせない
- 声かけをするなら「宿題手伝おうか?」など「子どもを助ける」フレーズで
宿題の悪影響を防ぐための方法として書かれていましたが、案外難しいですよね。
ただ勉強が嫌にならないためにできることがあるなら「毎日は無理でもやってみよう!」と思えました。
できるかは不安だけど、勉強してくれるなら頑張るよ
効率的な算数学習法とは?長時間やらないこと
RISU算数はタブレット教材なので、勉強している間のデータが運営側に届くようになっています。
利用している子どもたちには長時間まとめてやるタイプもコツコツ短時間で進めるタイプもいますが、勉強の効果が上がりやすいのはコツコツ短時間型である、というデータが出たそうです。
効率のよい『コツコツ短時間型』の特徴
- 平日に限らず土日もどちらかは勉強する
- こま切れ時間を活用するのではなく、20分程度はまとまった時間を確保して集中する
実際に10%以上も成績の伸びに差が出てくるというグラフがありました。
「短時間に集中して」だと子どもも飽きたりイヤになりにくいので、続けやすいですね。
20分ならアニメ一本よりも短いし、親も子も気楽にできそう
子どもの成績アップのためにできること
「理系が得意な子の育て方」では、率直に「親にできることはほとんどない」とありました。
アレコレ方法を探したりしますが、直接手が出せることはないんですよね。
ここでは筆者もびっくりしたという、ささやかで効果バツグンな方法が紹介されていました。
- たくさんの大人で子どもの学習を【見守る】こと
ここでの「見守り」は「見ている」だけでなく、「見ているよ」を伝える声かけも重要です。
RISU算数だと子どもが教材を進めると親にメールが来るシステムがあるのですが、これを利用した家庭はそうでない家庭より大きく成績の伸びがあって驚いた、というお話でした。
祖父母を巻き込んで褒めてもらうこともおススメだそうですよ!
声をかけてもらうことで、子どもも安心するしやる気に繋がるんだね
ついやってしまう「謙遜」の影響
「自分の子どもは、勉強全然できなくて」
大人同士の会話の中でよくある・よく聞く謙遜の言葉です。
これは親にも子どもにも大きな悪影響があるんです。
- 親が「勉強ができない」と思う・言うことで、「自分は勉強ができない」と思いこんでしまう
実際に子どもはすらすら解けていたのに「うちの子は勉強ができなくて(中略)結局取り組まなくなりました」とメールが届いたそうです。
親が「できない」と思いこんだ影響から、子どもも勉強しなくなってしまうというお話でした。
心理学には「ゴーレム効果」というものがあります。これは、教師や親が子どもに対して「この子はできない」と考えながら接することで、本来はできていた子どもでも徐々にできなくなってくる、という心理学的効果です。
反対に「ピグマリオン効果」というものも存在します。これはゴーレム効果と反対で、教師や親が子どもに期待しながら接することで、子どもの伸びる力が最大化される、というものです。
どちらがいいかは、一目瞭然ですよね😊
親が言うだけでも子どもは勉強しなくなるので、最低でも子どもに聞かせないようにしましょう。
ただの謙遜のつもりでも、言葉の影響は大きいんだね
まとめ
本記事では「10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方(著・今木智隆)」から一部をご紹介しました。
- 苦手がはっきりしない時は、まずテストを受けてみる
- 親の言葉がけひとつで勉強嫌いになることもあるが防ぐこともできる
- 効率よく勉強するには20分以上かつ短時間で
この本は電子書籍でも読めますし、一部は立ち読み扱いで無料公開されています。
子どもの勉強にお困りであれば、すごく参考になるのでおススメです!